
山岳仏教の霊場 三徳山
鳥取県のほぼ中央に位置する標高900メートルの三徳山。かつて山岳仏教の修行場とされてきた場所で、信仰の対象となっている霊山です。山頂まで様々な植生が見られ、手付かずの自然林がそのまま残っています。
三徳山に境内を持つ山岳寺院 三佛寺
三徳山三佛寺(サンブツジ)は、三徳山に境内を持つ山岳寺院です。背後の斜面には文殊堂(モンジュドウ)、地蔵堂(ジゾウドウ)、納経堂(ノウキョウドウ)、投入堂(ナゲイレドウ) といった多数のお堂や、釣鐘などが建てられています。それらの建造物に沿って修行・参拝の為の道として作られた行者道が奥院「投入堂」まで続いています。
断崖絶壁に建つ国宝投入堂
三徳山の標高約500メートル付近に位置する三佛寺の奥院「投入堂」。垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた他に類を見ない建築物は、国宝に指定されています。修験道の開祖とされる役行者(エンノギョウジャ)が三徳山を訪れた時、お堂を手のひらほど小さくし、断崖絶壁の岩窟に投げ入れたという伝承が語り継がれています。
投入堂は、険しい山道を1時間近く登ってようやく辿り着く難所に建っています。
投入れ堂は、役行者が開いたとされる行場ですので、険しい山道を1時間近く登ってようやく辿り着く難所に建っています。
駐車場付近の「投入堂遙拝所」からは、望遠鏡を使って投入堂を遠望することができます。